このベーシストをご存知でしょうか。
スラム・スチュワート(Slam Stewart)はベニー・グッドマン(Benny Goodman)のバンドで弾いていたことからも分かるように、スイング時代のベーシストです。
グッドマンとだけでなく当時の一流どころとの共演履歴から、引っ張りだこのベーシストであったことが伺えます。エロール・ガーナー(Erroll Garner)とも一緒に演奏しています。羨ましい。
この人の特徴はなんといっても、弓でのウィズスキャットです。ウィズスキャットは言葉の通り弾きながら同じ音を歌うことを言いますが、これは練習方法としても有名なので、そのままパフォーマンスとして昇華させたんですね。
ウィズスキャットといえば、ギターのジョージ・ベンソン(George Benson)が一番有名かもしれません。
他にもレジナルド・ヴィール(Reginald Veal)が自身のアルバムでアルコ(弓)でのウィズスキャットをしています。すごくかっこいいです。
そんなスラム・スチュワートですが、ボール・チェンバースより20歳くらい年上です。なのでチェンバースが彼のことをしっかり聴いていたとしてもおかしくありません。つまり、チェンバースが弓に力を入れたのはこの人の影響なんじゃないかと勘ぐっているわけです。どうですかねー。
ちょっとスラム・スチュワートに興味が出てきましたよね?
あまり知られていないベーシストですが、とてもかっこいいのでぜひ聴いてみて欲しいです。
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今日はシトシトな雨ですね。
いま塚田健一さんという方の「アフリカ音楽の正体」という本を読んでいます。ジャズのルーツかもしれないアフリカですが、僕はほとんど知識がありません。なので面白そうだなと読み始めました。
ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)がエチオピアには優秀なベーシストが多いって確か言っていた気がします。エチオピアの話は出てくるかなあ。
また、著者のアフリカ音楽に対する研究意欲にも興味をそそられています。塚田さん、アフリカ音楽が大好きなんですね!
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