絶滅危惧種の写真集です。ジョエル・サートレイさん著。
久々に良い本だなと思いました。前回同じ気持ちになったのは「サステイナブルなものづくり」(ウィリアム・マクダナーさん著)を読んだ時です。地球の将来を本気で考えている人たちですね。なんて清潔なんだろう。
この「動物の箱舟」に、ハリソン・フォードが熱心な自然保護活動家とありました。彼の言葉で「自然は人間を必要としないが、人間が生き延び、繁栄していくためには、自然が必要だ」とあります。人間は自然の一部なんですよね。
この本を眺め、読んでいて、印象に残ったのは、動物の圧倒的な多様性です。生物多様性。本当に様々な見た目と習性を持った生き物がこの地球には存在しているのですね。それらが複雑に影響しあって生きているので、人間が生きていくためにはこの多様性を維持しないといけないようです。
またこの多様性を感じつつも、同時に人間との類似性も強く感じました。例えばマメジカだって目も口も足も歯も舌もあります。同じ仲間じゃないかって。リクガメだってそうですよね。ブタだってそう。
そう思うとなんだか自分も自然の一部だって感じが強くしてきました。今日は空気がおいしい。
我々のいつも聴いている音だって自然の産物ですよね。僕のウッドベースは木でできているし、大気がないと音は聴こえない。
この本を読んだあとは、近所の小鳥の鳴き声や犬の吠える声も、音楽に聴こえてきました。
高間康弘
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